足でバドミントン!?「ダーカウ」とは

日本でも慣れ親しんだスポーツ、バドミントン。

バドミントンといえば、特徴的な羽のついたシャトルをネットを挟んでラケットで打ち合うあの競技ですよね!
ベトナムで人気ナンバーワンスポーツとも言われているスポーツは、なんとその羽根を「蹴る」競技らしいのです。

その名も「ダーカウ」。バドミントンのような、あるいは日本の羽子板遊びの時に使う羽根を長くした見た目で、重りのついた羽を足で蹴り合う遊びです。ベトナムでは老若男女、昼夜問わず、町のいたるところでダーカウをしている人たちを目にします。

街の人々は、何人かで集まり円を作って、手以外を使って地面に落とさないように蹴り、ラリーを続けます。上手な人は足の裏や肩、頭などを駆使していて、まるでサッカーのリフティング!

本来はネットを張ってバドミントンやバレーボールのように打ち合うスポーツで、世界大会も行われているんです。
ベトナムでは学校の授業でもダーカウをするらしく、国民的スポーツといえる競技人口を誇っています。

ダーカウの起源は、紀元前5世紀の中国で始まった「ティーチェンズ」という遊びと言われており、その歴史はとても深いです。
1936年のベルリンオリンピックで中国人選手が披露したことがきっかけで、現在中国大陸とその周辺地域では「ジェンズ(毽子)」、世界的には「コックシャトル」と呼ばれて広がりをみせています。

ベトナムに行くと、市場や売り子さんから大体50~100円くらいの価格帯でダーカウの羽根を購入することができます。また、現地では遊んでいるとどこからともなく参加者が増え、その日初めて出会った人たちと一緒に汗を流すという、貴重な体験ができますよ♪

日本ではまだあまり親しみがないスポーツですが、だからこそ興味が湧きませんか?旅行のお土産に持ち帰って、日本でベトナムでの生活を思い出しながら遊ぶのもいいですね!