ベトナムスイーツは「バインフラン」なしには語れない

これまでたくさんのベトナム料理を紹介してまいりましたが、
本日はお腹いっぱいでも別腹で食べられる「スイーツ」のご紹介です。

日本では、ここ最近固めでレトロなカスタードプリンが再流行していますよね。
その見た目は、プリンを想像してくださいと伝えればほとんどの人が同じものを思い浮かべるでしょう。
茶色のカラメルがかかったカスタードプリンの上に、生クリームを絞り、ちょこんとサクランボのシロップ漬けを乗せたものではありませんか?

 

ベトナムの絶品スイーツとして名高いのが見た目は日本のものにそっくりなプリン「バインフラン」です。

バイン「フラン」という名前に、かつてフランス統治下にあった名残を感じる一品。

バインフランはなんとプリンでありながら牛乳や砂糖は一切使いません。そして焼いたりする工程はなく、アルミの型を使って蒸して作ります。
では材料はなんなのかというと、カラメルをのぞき、卵とコンデンスミルクと水だけなんです!

上には生クリームやサクランボではなく、カラメルをたっぷりかけたものや、コーヒーミルクに浸っているもの、砕いた氷をかけたものなどがあり、舌触りもなめらかでコクのあるその味に日本人のファンも多いとか。

専門店やカフェはもちろん、市場や食堂など色々な所で食べることができる大衆スイーツです。一個日本円で15円程度で値段もかなりお安いので、ベトナム旅行に行った際に一日に何個も食べてしまうという人も後を絶ちません!

また、スーパーでも10個入りで売られていたりするので、ベトナムのお土産としても多く選ばれています。

卵とコンデンスミルクがふんだんに使われているので濃厚な甘さがあり、カラメルは少しコーヒーの風味のものもあり、先日ご紹介したベトナムコーヒーを思わせるほろ苦さとのバランスが絶妙のバインフラン。

固めで手作り感のある素朴な味わいは、日本のプリンとも共通するものがあり、どこか懐かしく感じられるでしょう。

 

なかなか旅行に行けない今ですが、材料が日本でも手に入るスイーツです。ぜひレシピを調べてご自宅で作ってみてはいかがでしょうか?