世界有数のコーヒー大国ベトナム

ベトナムは世界的にも有数のコーヒー生産量を誇る国なんです。ご存知でしたか?

19世紀に、植民地化されたタイミングでコーヒーの栽培が始まったといわれており、生産量はなんと世界第2位!標高500mほどの中部の高原や南部に、コーヒー豆の生産地が集中しています。いまだその数は年々急増しており、輸出量はコロンビアやインドネシアの2倍、不動の首位であるブラジルの8割に迫る勢いです。

とある世界最大級の宿泊予約サイトでは、10月1日の「国際コーヒーの日」を記念して、2021年「世界のコーヒー都市トップ10」を選出しました。なんとベトナムのホーチミン市が7位にランクインしています。

ベトナムコーヒーは、独自のフィルター、カフェ・フィンという器具を使って淹れます。そして何といっても、練乳(コンデンスミルク)を入れるのが特徴です。
本来の味は割と苦味が強いのですが、コンデンスミルクを入れることによる甘さゆえに、ブラックコーヒーが飲めないという人にも人気があります。 ベトナム式コーヒー、ベトナムカフェオレと呼ばれることもあるとか。

カフェオレを作る際、暑い気候でフレッシュミルクが手に入りにくかったため、代用で常温保存が可能なコンデンスミルクを使うようになりました。それが現在のベトナムコーヒーになっています。これもフランスの植民地時代の名残と言えますね。

また、卵黄・砂糖・練乳で作ったクリームをのせる「卵コーヒー」も有名です。コーヒーに卵なんてちょっと想像のつかない味ですが、苦味の強いコーヒーに卵黄と練乳のクリームがうまく混じり合い、とてもまろやかなティラミスのような奥深い味で、とても人気があります。
ハノイのカフェには必ずといっていいほどあるメニューですので、旅行の際にはぜひ挑戦頂きたい一品です。

コーヒー豆の2大品種はロブスタ種とアラビカ種ですが、ベトナムで生産されるコーヒー豆の大半はロブスタ種になります。しかし、日本のインスタントコーヒーなどで幅広く普及しているのはアラビカ種。いかにもエスニックな味わいのベトナムコーヒーに一口目は驚くかもしれませんが、一度飲んだらきっとはまってしまうはずです♪