ホイアン名物『ランタン祭り』!その歴史や特徴をご紹介✨

ベトナムにも日本と同じようにさまざまなお祭りがありますが、その中でも『ランタン祭り』は世界的にも有名なお祭りと言えます。

ランタン祭りの様子を写真や動画で見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。 今日はそんな『ランタン祭り』の歴史とその概要についてお話していきます。

ランタン祭りって何?

ランタン祭りとは、ベトナム中部の港町ホイアンで開催されるお祭りのことです。 月に一度、満月にあたる旧暦の14日の夜に街中の照明をランタンの灯りだけにして過ごします。また、祭りの日は街の人々は踊りや演奏、ゲーム大会など思い思いに祭りを楽しみます。

夜のホイアンにランタンの灯りだけが浮かび上がり、カラフルで可愛らしい風景なだけでなく、どこか幻想的で美しく感じられます。

ランタンがホイアンで作られるようになった理由

数百年前、ホイアンの地には「ファイファ」という大きな貿易港がありました。交易国の一つ中国はホイアンの貿易相手国として様々な中国の交易品を持ち込んでいました。その中に中国式のランタンが含まれており、輸入されたランタンがホイアンの職人たちの手によって独自の進化を遂げ、ホイアン名物となったという説があります。ホイアンのランタンは折りたためる形になっており、おみやげにもオススメです。

ランタン祭りの由来

ランタン祭りは元々死者を弔う祭りであり、毎月行われるお盆のような行事です。 ベトナムの人々にとってランタンは縁起の良いものとされていて、広場や家の前などに吊るして明るい未来や幸福が訪れるように願ったり、邪気を払う風習があります。ちなみに縁起物のランタンで邪気を払うという考え方は、道教に由来しているとされています。

ホイアン観光局が町おこしにと1998年に旧暦の14日にイベントとして開催してから、祭りとして広く知られていきました。意外にも最近始まったお祭りなんです。

ランタン祭りに行くなら!おすすめスポット

グエンタイホック通り

グエンタイホック通りは他の通りと比べると比較的人が少なく落ち着いています。人ごみは疲れるけれど祭りの雰囲気を感じたいという方が楽しむのには最適です。

ここでは主にベトナムの特産品であるシルクや刺繍など、お土産を扱う店が並んでいます。 温かみのあるランタンの灯りを静かな環境でじっくり堪能したい方にぜひ来てほしい場所です。

チャンフー通り

旧市街の中心に位置する遠来橋(通称日本橋)から東西に伸びたチャンフー通りは、ホイアンで一番の賑わいを見せるメインストリートです。この通りはホイアン市場へつながっていることもあり、人が多く活気があふれ、お土産屋さんやレストランなども充実しています。

祭りっぽい雰囲気や人々の賑わいを感じたい方はこのあたりを歩くのがおすすめです。

バクダン通り

トゥボン川周辺のバクダン通りではよく見る灯篭流しが体験できます。 灯篭は川の近くにいる売り子の子どもたちから買うことができ、10000ドン(約58円)程度で購入できます。手漕ぎボート(20万ドン、約1,168円が相場)に乗って灯篭流しを体験することもできます。

灯篭流しは祭りの日以外でも行われてはいるのですが、ランタンと灯篭の灯りだけの絶景を楽しめるのはランタン祭りの14日だけです。リバーサイドのレストランからゆったりと景色を見るのも楽しいですよ。

ナイトマーケット(夜市)

バクダン通り沿いにあるアンホイ橋を渡ると、その先に毎夜開催されるナイトマーケットが広がっています。ホイアンは雑貨の街としても知られ、お土産につい買いたくなるようなキーホルダーやポストカードなどの露店が50メートルほどの一本道に並んでいます。中でも色とりどりの布製ランタンが並ぶお店はホイアンの街のシンボルです。

ランタンはお土産屋さんなどでも売っていますが、ナイトマーケットで買うと相場よりもかなり安く買えるので、お土産にランタンを買って帰りたい方にはおすすめです。

祭りはホイアンの屋台グルメがないと始まらない!

カオラウ

カオラウはコシがなくふにゃふにゃな太麺が特徴の伊勢うどんがルーツだと言われている、コシのある短い麺が特徴的な麺料理です。

肉や野菜などが乗った豪華な見た目で、肉が独特のスパイス使いで調味されており、一種カレーっぽさもありつつ、八角の香りも感じるスパイシーな味わいです。

ホワイトローズ

米粉の生地でえびのすり身を包んで蒸した蒸し餃子です。白い薔薇の花びらのように見えることから名付けられています。ヌクマム(魚醤)のタレなどをつけて食べるのですが、水餃子やワンタンのようなぷりぷり食感で、おつまみ感覚で食べられます。

揚げワンタン

ワンタンをパリパリに揚げたものです。エビやたまねぎ、トマト、きくらげ、パイナップルなどの具材と一緒に特製ソースをかけて食べるのが最高なんです!

コムガー

コムガーは鶏の炊き込みご飯です。日本でも人気の中国の「海南鶏飯」やシンガポールの「チキンライス」、タイの「カオマンガイ」にも似た雰囲気があります。

鶏の出汁で炊いたご飯と鶏の身を一緒に頂く料理で、シンプルであるが故に魅力のある料理です。香草をのせ、ライムを絞って食べたりしますよ。

ミークアン

ミークアンは小麦から作った麺の料理であり、麺は平麺で、スープは魚介系らしく、イメージとしては日本のうどんのような麺料理です。野菜やせんべいのようなものを砕いて入れ、かき混ぜて食べます。

ダナン発祥とも言われてはいますが、ホイアンの名物料理のひとつにも数えられています。この麺は江戸時代のころにホイアンにやって来た日本人商人が伝えたものだという説もあり、米粉が原料の麺が多い東南アジアの中では珍しい料理です。

まとめ

ランタン祭りはどこか日本の提灯を思わせるような懐かしさもありつつ、異国情緒や非日常を体験できる楽しいお祭りです。もしベトナム旅行の機会がある方は、是非旧暦の14日にホイアンを訪れてみてはいかがでしょうか。