港町ハイフォンを遊びつくす!

ハイフォンはベトナムの北東部、ハノイから車で1時間~1時間半程度の場所に位置する港湾都市です。首都ハノイ、ホーチミンに次ぐ第三都市であり、日本企業を含む外国企業が多く集まる経済の発展地になっています。フランス統治時代に造られた風情を感じるコロニアル建築から、市場、ビーチまで観光地も満載です。

また、ハイフォンはバインダークアと呼ばれる蟹のだし汁をたっぷりとった絶品の蟹味噌ラーメンなどが名物です。この記事では、ハイフォンの有名スポットや絶品料理を紹介していきます!

ハイフォンに行ったら訪れたいスポット6選

タムバック湖

タムバック湖はベトナム第3の都市とも呼ばれるハイフォンにあります。元々運河であった一部をせき止めて造られた人工の湖です。 ベトナム鉄道・ハイフォン駅から車で15分と、市街地中心部にあるためアクセスも良く、市民の憩いの場として人気です。ここから夕焼けのきれいな空を眺めることもできます。

周囲は美しく整備された1kmほどの遊歩道になっていて、ジョギングをしたり散策を楽しんだりする人も多くいます。また道に筋トレ用の器具も多く設置されていますよ。 タムバック湖周辺はフランス植民地時代を感じさせる歴史的建造物が多く建ち並んでいるので、合わせて立ち寄ってみるのもおすすめです。

ハイフォン市民劇場

フランス統治時代にベトナム国内に建てられたコロニアル建築の3つのオペラハウスの1つです。外観内観ともに高い芸術性を誇り、その風格漂う姿はつい時間を忘れて眺めてしまいます。1912年にオープンした劇場で、入口正面にはホーチミンの肖像が掲げられています。

常時開放してはいないのですが、週末に時間限定で中に入ることもできますので、ハイフォンの代表的な建築物をぜひ見てみてください。ちなみに劇場前は大きな広場があり、市民の憩いの場となっています。

ドゥ ハン パゴダ

ドゥ ハン パゴダはハイフォンで最も有名なお寺で、ベトナムの伝統的な建築様式が残されています。中国文化の建築様式も融合されており、屋根の造りや四字熟語が至るところに彫られていて、東南アジアならではの世界観を感じることができます。中にはカラフルな像がたくさん置かれているのもベトナムらしいお寺です。

ハイフォン市内中心部のディエンビエンフーストリートから南西方向へ約1.5kmあたりに位置します。道が少々入り組んで分かりにくいかもしれませんので、行く際は地図をしっかりと確認したうえで行きましょう。

ペリカン洞窟

ペリカン洞窟はハロン湾に位置する鍾乳洞で、ボートでアクセスできます。入口はぽっかりと穴があき、牙のように鍾乳洞がぶら下がっているように見えるでしょう。洞窟内も美しいですが、その入口から見えるハロン湾の豊かな景観も、まるで楽園か桃源郷のように美しいと観光客に人気です。内部の面積は約200平方メートルで全体がカラフルにライトアップされ、とても幻想的です。

ハイフォン博物館

コロニアル建築でできたおしゃれなハイフォン博物館ですが、実は以前は銀行として利用されていました。中ではハイフォンの時代や文化の流れを解説しており、宝石や工芸品など、貴重な歴史的展示物が保管されています。1階は北部ベトナムで発掘された古代の石器や青銅器などの展示。2階は植民地時代やベトナム戦争時代、ホーチミン主席に関連する品や当時のハイフォンの人々の様子が分かる資料などが展示されています。

Do Son Beach(ドーソンビーチ)

Do Son Beachは、ベトナム北部のドーソンにあるビーチです。 観光客のために造られたビーチで、ベトナムのビーチの中でも広いビーチとして知られており、夏になるとたくさんの観光客が訪れ賑わいを見せています。バナナボートや水上スキーなどのさまざまなアクティビティがリーズナブルに楽しめるのも魅力的。夏の繁忙期になるとたくさんの露店が立ち並び、ちょっとしたお祭りのような雰囲気になっています。

また、ベトナム屈指の夜遊び・ナイトスポットで、「幻の岬」「謎の岬」「最後の秘境」と呼ばれ、ディズニーランドまがいの奇妙なキャラクターたちに出会えるビーチリゾートとしても現地人に人気なんです。すべて含めて日本にはないとても面白い場所なので、是非行ってみてください。

ハイフォンに行ったら食べたいご当地グルメ7選

バインダークア

ハイフォンといえば、このバインダークア。最大の特徴は地元でとれるカニを使用した独特かつあっさりとしたスープです。また、サトウキビを練りこみ平らに伸ばした赤みがかった麺、バインダーを麺として使用しています。食感は日本のきしめんに近いですが、サトウキビのほのかな甘みがあります。ちなみにクアとはベトナム語でカニの意味であり、バインダークアで”カニの麺”です。麺を湯通ししてから空芯菜やミズオジギソウ、魚のすり身揚げ、カニのすり身、カニ肉、トマト、卵や各店で使用しているオリジナル魚介類(シャコなど)と一緒に丼に入れて出てきます。

高級食材の魚介類がふんだんに使用されているのにもかかわらず、ハイフォン市内での一杯の価格はおおむね日本円で250~300円程度です。ハイフォンに立ち寄ったときは必ず食べてほしい一品です。

ネムクアべー

カニ肉入り揚げ春巻きでパリパリの薄い皮の中には海ガニの肉、豚肉、キクラゲ、春雨、エビやカニの身が詰まっていてとても美味しいです。もちろんそのままパリパリの状態も美味しいのですが、セットでついてくるハーブとヌックマムベースの甘酸っぱいタレにつけて食べて頂いても味の変化を楽しめます。日本円で180円くらいとベトナムの屋台飯にしては少しお高めですが、ボリュームたっぷりなので満足できること間違いなしです!

バインミーカイ

「バインミークエ(Banh my que)」とも呼ばれ、細長いフランスパンにパテ(レバーペースト)とチリソースだけをはさんだものです。小さいので一人で10本ぐらい食べられますし、辛い物が好きな人なら絶対にはまる味わいです。ハイフォンの特別なトウガラシソースの辛さがたまりませんよ!

オックサオ

日本っぽく名付けるなら、貝類の辛口レモングラス炒めという感じのおかずです。ハイフォンは沿岸部のため、貝料理が豊富であり、茹でたり焼いたり炒めたり、様々に調理して食べます。中でも炒めるオックサオはハイフォンの名物。炒める際は、ココナツミルクやレモングラス、トウガラシ、ショウガ、タマリンドなどで味付けをしたエスニックな味わいでビールが進みます。

スイジン

もち米の粉で作られたお団子のようなあったかいスイーツです。中にはぎっしり黒ゴマがつまっています。1つ1つが小さく、1皿に4~5個ずつ盛られているので、一口ずつ食べやすいのが特徴です。ショウガ風味のサトウキビの糖蜜と一緒に食べると、身体も温まり幸せな気持ちになります。

バインドゥックタウ

米粉と小麦粉で作られた生地の上にたっぷり具をのせた屋台グルメです。具は、さいの目に切ったパパイヤ(またはコールラビ)、さいの目に切ったキクラゲ、ローストしたエビ、ベーコン、揚げタマネギ、フィッシュソースなどです。特徴的な酸味、甘み、塩味が特徴で、トウガラシ酢とヌックマムの香りが混ざり合うエスニックな味わいです。

チャオカイ(Chao cay)/チャオコアイ(Chao khoai)

どちらもハイフォン名物のお粥です。チャオカイは、米粒から作る他のお粥と異なり米粉から作られます。具は、炒めた貝類とトウガラシ粉です。また、チャオコアイも、同じく粉から作るお粥で、たっぷりの葉野菜と一緒に煮込むため緑色をしています。子供から大人まで、多くの人々の人気を集めている食事です。

ハイフォンはどの季節が楽しめる?

ベトナムは大きく雨季(5月〜10月)と乾季(11月〜4月)の2つのシーズンに分かれています。雨季の時期は暑くて湿度が高いうえに、スコールも多いため道路が冠水することも珍しくありません。また、乾季の時期は年末年始に近づくにつれて寒さが厳しくなることもしばしばあります。ですから、旅行の際は雨の少ない乾季がベストシーズンとなります。ただしハイフォンはホーチミンのように年中気温が高いわけではなく、冬は気温も下がり湿気が多くなるので初秋と春先が最もベストシーズンと言えます。

日本の主要都市からの行き方

ハイフォンへのアクセスは、ハノイの空港からバスで約1時間半。高速道路が開通したことでアクセスが便利になりました。 ちなみに、ホーチミンからは国内線の飛行機で毎日約17便、所要時間約2時間で到着しますが、今回はハイフォンにアクセスのいいハノイまでのご案内します。

東京から

羽田空港 (HND)と成田国際空港 (NRT)から行く方法があります。

羽田空港 (HND)から行く場合

羽田空港 (HND)発であれば直行便でハノイノイバイ国際空港 (HAN)へ

所要時間は平均5時間半前後です。

成田国際空港 (NRT)から行く場合

成田国際空港 (NRT)発であれば直行便でハノイノイバイ国際空港 (HAN)へ

所要時間は平均6時間前後です。

大阪から

関西国際(KIX)発であれば直行便でハノイノイバイ国際空港 (HAN)へ

所要時間は平均6時間前後です。

福岡から

福岡空港発では、途中に別の国を経由して空港での待ち時間を充実させることも可能です。

直行便で行く場合

福岡空港 (FUK)発であれば直行便でノイバイ国際空港 (HAN)へ

所要時間は平均4時間半前後です。

韓国を経由する場合

福岡空港 (FUK)発で韓国の仁川国際空港 (ICN)を経由することもできます。

その場合の所要時間は平均7時間半前後です。

まとめ

フランス領時代の名残や港町ならではの絶品料理、時の流れを忘れるような海岸線など魅力たっぷりの街、ハイフォン。ベトナム第三の都市ともいえるこの地でベトナムならではの雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか?