ベトナムの旧正月

ベトナムの旧正月は、ベトナム語でテト(テト・グエン・ダン)と言われ、
1年間で一番大切な休日となります。

ベトナムは、月の満ち欠けを基準とした旧暦文化で、
正月も旧暦でお祝いするため、テトの日にちは毎年変わります。
ですので、今年2018年旧正月の元日は2月16日となります。

それでは、
テトとは一体どういったお祭りなのか、
具体的にご紹介していきましょう。

 

1.神様と人とが交流する日

テトの期間、神様が人の祈りを聞き取ると信じられているので、
より良い事を行おうと、貧しい人を助けるボランティア活動が盛んです。

2.家族と大切な時間を過ごす貴重な日

テトは1年間でもっとも長く一番大切な連休です。
この時期ベトナムでは、必ずと言っていいほど故郷に帰省し、
家族と一緒に食事を楽しむなど、親への感謝の気持ちを大切に一緒に時を過ごします。

3.祖先に対する感謝の日

テトを迎える前にお墓参りをして祖先のお墓を手入れします。
大晦日には正月料理の準備の他、自宅の祭壇に様々な物(果物、ケーキ、
お酒など)を御供えし、祖先の祭壇に手を合わせて感謝の気持ちを伝えます。

4.幸運を迎える日

古いものを送り出して新しいものを迎えるという考えから、
テトを迎える前にキチンと家の掃除や片付けを行います。
また、玄関は幸運の神様を迎えるために開けたままにします。

5.テトは起業の日

テトは、色々なチャンスの時でもあります。
起業する際は、繁盛を祈願して”起業して良い日”を占います。

6.テトで結婚祈願

結婚したい独身者が縁結びを祈願しにお寺に行きます。
いろんなところで春の曲にまじって、結婚の曲が流れています♪

7.テトの料理

ベトナムには、日本のおせち料理のような存在である、
バインチューン(banh trung)という料理があります。
これはもち米で作った皮に、青い豆・豚肉・調味料を入れ、
葉のラドン(la dong)で包んで蒸したものです。

その他、煮込んだお肉の冷やしゼリー(thit dong)、
太ネギ漬物(hanh muoi)、茹でた鶏肉(thit ga luoc)、
揚げ春巻き(nem ran)、ハム(gio)などもテトには欠かせません。

これらは、それぞれ料理が違う北部・南部・中部で
共通して食べられている伝統料理なんですねぇ。美味しいですよ~(* ̄▽ ̄*)~゚

 

現在、ベトナム以外に、中国、韓国、北朝鮮などでも旧正月を祝いますが、
それぞれ文化が異なるため、過ごし方や意味も違ってきます。
これらの風習を体験することは人生において貴重な財産になるはずです。

この時期、ベトナムへお越しの際は、
ぜひベトナム現地人と一緒にテトを迎えてみませんか?
きっと、ディープなベトナムの魅力を堪能できるはずですよ(〃^o^)~♪♪