ベトナムの国花『蓮』の魅力!

皆様、明けましておめでとうございます。
2023年もワーカーネットベトナムならびに株式会社ソリューションをよろしくお願いいたします。

さて、新年最初のテーマはベトナムの『国花』です。
国花(こっか)とは、その国民に最も愛され、その国の象徴とされる花のこと。必ずしも花とは限らず、農作物、樹木や草、隠花植物が指定されることもあります。

ベトナムの国花は蓮(ハス)。蓮は泥水の中で育ち、泥が濃ければ濃いほど大きな花を咲かせることで知られている花ですよね。また、美しい花びらはまわりの泥水に汚されることなく咲き続けます。
ベトナムの国花が蓮になったのは2013年です。
蓮はベトナムが原産地であることや、⺠族文化や国⺠性を体現しているとされたことがその理由です。また、ベトナムは国⺠の多くが仏教徒であるため、蓮の花を推す意見が多かったとも言われています。

ベトナムは古くから仏教とのかかわりが深い土地です。憲法などで定められているわけではありませんが、文化スポーツ観光省が蓮を国花に選定するよう提案し、首相が国花としての制定に同意しました。

大きな花びら特徴的な蓮ですが、実は仏教ではとても重要な意味を持つ植物です。お釈迦様(ブッダ)の座っている台座も蓮の花ですし、仏教の説話の中にもストーリーの鍵を握る存在として多く登場します。知性や慈悲の象徴で死後の極楽浄土に咲く花とされているのも大きな理由でしょう。

そして実はベトナムでは、鑑賞用だけでなく蓮は食材としても利用されます。花の香りを生かした蓮のお茶が作られたり、蓮の葉はご飯を包むのに使います。また、茎は日本でもおなじみの蓮根ですから、茹でてサラダのような和え物にしたり蓮根スープとして食されます。

蓮の花言葉は「清らかな心」。蓮の花の生態的特徴からも、泥に染まることなく美しい花を咲かせる心を表しているのでしょう。環境に左右されず美しく咲く花は、仏教の教えに即した逆境を乗り越える忍耐や精神を表しているともいえるため、ベトナムの国花としてはぴったりなわけです。

ちなみに最近では、蓮湖(ハスが栽培されている池)がインスタ映えする!と若い女性に⼈気がでているそうですよ。ベトナムの蓮の名所と言えばドンタップのĐầm Sen Tháp MườiとハノイのHồ Tây。その他ニンビンのハンムアや、ムイネーのBàu Senも有名な蓮湖です。ダナン近郊であればホイアンに行くまでの畑に少しと、ホイアン郊外、そしてフエのHồ Tịnh Tâmや王宮内でも見ることができるので、ベトナム旅行の際は是非訪れてみてください。また、街や寺院のいたるところにあしらわれた蓮の花のデザインも見どころです。

ベトナムの国花についてまとめましたが、いかがでしたか?日本にいても、蓮の花をみたらなんとなくベトナムに思いを馳せる機会が増えそうですね!