藤井聡太七冠ベトナムで初めての海外タイトル✈戦いの結果や勝負飯、おやつは?

皆さんおなじみの将棋士、藤井聡太七冠が先日最年少で名人のタイトルを獲得しました!
とんでもないスピードで勝ち星を挙げていく藤井名人ですが、七冠を達成して初めてのタイトル戦に臨むべく今月の5日からベトナムに来られました✨

先日ベトナムもダナンで行われたのは、第94期棋聖戦五番勝負。実は将棋の公式戦が海外で行われるのは今回が25回目なのですが、ベトナムで将棋のタイトル戦が行われるのは今回が初めての試みでした。

対局が行われる「ダナン三日月」は日本文化の発信基地をコンセプトに2019年から日本将棋連盟に対局を要望していました。コロナウイルスの影響もありなかなか実現せず苦難の連続でしたが、4年ぶりにコロナウイルスの鎮静化を受け待望の一戦となりました。ちなみに海外に将棋を普及するという目的のため、海外対局は1976年以降様々な国で行われています。

さて藤井聡太七冠の対局名物と言えば勝負飯とおやつですよね!

まず対局相手の佐々木大地七段とともに2人が選んだ昼食は、「コムガー」
コムガーは、鶏肉を茹でるとともに、お肉からでた出汁でご飯を炊き、タレやターメリックで味付けして食べるというベトナムの代表的な家庭料理です。将棋だけでなく、食事の事前研究も念入りな藤井七冠は5日に選んだのはベトナム風チキンライスだったんですね。

またおやつの時間には、藤井聡太七冠はフルーツと豆の「チェー」、佐々木七段は「バンヤロン」を召し上がっていました。

チェーは、日本で例えるならばかき氷とぜんざいを合わせたようなものです。甘いシロップに仙草などのゼリーと季節の果物、ミルク系のプリン、小豆餡などの豆が入った甘さ控えめのベトナムを代表するデザートです。

またバンヤロンは直訳が豚皮ケーキと結構斬新なネーミングです。タピオカのでんぷんと米粉、すり潰した緑豆、タロイモ、ドリアン、ココナッツミルクあるいは水、砂糖を材料とするベトナムのお餅っぽいお菓子です。ココナッツミルクと水は両方用いる場合と単独でどちらか一方を用いる場合の3通りがあります。緑色の発色が強く少し驚きますが、優しい甘さで国内人気も高いスイーツです。

対局は先手は藤井七冠で、得意とする作戦を採用し、序盤は速いペースで進みました。そして日本時間午後8時56分、113手までで藤井七冠が佐々木七段を投了に追い込み、勝利したようです。

少しでもベトナムに将棋の面白さが伝わり、また日本にベトナムの事を知ってもらえる機会になったらいいですね✨