朝夕は少し涼しくなったと感じられる日も増えてはきたものの、まだまだ日本では9月中も残暑厳しい日が続くようです。
暑い日に飲みたくなるものと言えばやっぱり「ビール」ですよね！
ベトナム人も日本人と同じように、仕事終わりに同僚と飲み会を楽しんだり、休日に家族や親せきと宴会を開催したりと、お酒を飲む機会が多くあります。しかもベトナムの法律では、18歳からお酒を飲めますので、20歳までお酒は禁止の日本よりも早くに解禁されるんですよ。
また、最初にベトナムにビールが入ってきたのは、フランス統治時代といわれています。その後市場で普及が広まったのは、ベトナム戦争時代からです。米不足の時期でも麦は大量にあったため、ビールが広まるのが早かったとの説もあります。
今ではドイツやデンマーク、そして日本の大手メーカーが参入するほどのビール大国になっています。
今日はベトナムのローカル人が愛してやまないビールを5種類ご紹介します。
日本で手に入るものもあるので是非チェックしてみてくださいね🍺
ベトナムビールその① 333（バーバーバー）
ベトナム最大のビールメーカーの「サイゴン・ブリュワリー」で造られる商品名が特徴的なビールです。
ベトナムでは「3」は縁起の悪い数と言われているのですが、全てを足すと「9」 になりますよね。9は縁起の良い数字のため、「333」は幸運のビールとして多くの国民に親しまれており、国内におけるシェア率は70％近いと言われています。泡立ちがよく、すっきりとした味わいで、香草たっぷりのスパイシーな東南アジア料理によく合いますよ。アルコール度数は5％程度ですが、炭酸は強めで刺激的です。氷をたっぷり入れてアイスビールにして飲みます。現在、東南アジアだけでなく、アメリカ、オーストラリア、フランスでも発売中です。
原産国
ベトナム
アルコール度数
5.0%
日本での購入
ネットショップや輸入品販売店で缶・瓶ともに手に入ります。お店によってはベトナム料理店でも飲めるみたいですよ。
ベトナムビールその② サイゴンビール（ビアサイゴン）
ベトナム最大のビールメーカーの「サイゴン・ブリュワリー」の人気商品です。
さっぱりとした飲み口で、ほのかなスパイシーさも感じられるのが特徴。現地では、氷を入れて飲んでいる姿をよく見かけます。緑ラベルの「ラガー」と赤ラベルの「エクスポートビア」のふたつのバージョンがあり、どちらもさっぱりとした薄味です。アルコール度数は5％と低めのため、酔いやすい人も気軽に飲めると人気です。暑い夏にはぴったりのアイスビールですね。
またその名の通り、サイゴンビールはホーチミン市内の飲食店に必ず常備されています。現地で注文をしたいときは「ビア・サイゴン」と言えば簡単に通じます。実は、日本にも輸入されており、スーパーの輸入ものコーナーやベトナム料理店などで取り扱いがあるので探してみてくださいね。
原産国
ベトナム
アルコール度数
5.0%
日本での購入
ネットショップや輸入品販売店で手に入ります。お店によってはベトナム料理店でも飲めるみたいです。
ベトナムビールその③ ビアハノイ（BIA HANOI）
ビアハノイ（BIA HANOI）はベトナム北部の代表格ともいえるビールです。ベトナム食品展覧会で金賞を5回獲得したほど、ベトナム国民に愛されており、ハノイの食堂やレストランなどいたるところで味わうことができます。グラスに注ぐと爽やかな香りが漂い、飲めばフルーツのような香りがします。苦さとフルーティーな香りのバランスがとれた味わいなので、軽い口当たりのビールが好きであればきっと気に入るはずです。
屋台では通常、氷が入って提供されるので味は薄く感じるでしょうから、日本のビールが苦手な人でもフルーティーで軽い味わいのためビアハノイなら飲めるという日本人も数多くいらっしゃいます。また、最近はベトナムでも犬肉を販売する店舗は減少していますが、かつては犬肉によく合うお酒として知られていました。
原産国
ベトナム
アルコール度数
4.0%
日本での購入
ネットショップで手に入ります。
ベトナムビールその④ ブリュワリーラルー
ブリュワリーラルーは、ベトナムがまだフランス植民地だった時にフランス人のビクター・ラルーという人物が1909年にベトナムで造ったビールです。そのためフランスビールを特徴づけるフルーティーな香りとほのかな苦味を満喫できます。100年以上の歴史があるビールであり、現在は超大手のビール会社ハイネケンが運営しています。
フランス統治の名残が色濃いダナンなどのベトナム中部で特に人気を博しており、ダナンに住むベトナム人にはラルーが1番人気があるようで、ベトナム人が集まるレストランではラルーボトルしか置かれていないというほどなんです。
原産国
ベトナム
アルコール度数
4.2％
日本での購入
単体での購入方法は見つかりませんでした。世界のビールの詰め合わせなどでネットショップで手に入ることがあるようです。
ベトナムビールその⑤ フーダ（Fuda）
フーダ（Fuda）は、ベトナム中部の街フエで有名なビールで、現在は大手のビール会社カールスバーグが親元になっています。フエで絶大な人気を誇るフーダの味わいは、とにかくすっきりしていて飲みやすいのが特徴です。ベトナムビール特有の甘みがほとんどなく、シンプルさを極めたかのようなさっぱりビールです。ベトナムビールと言われなければ気付かないかもしれません。
ちなみに名称のフーはフエ、ダはカールスバーグの原産国デンマークの意で名前がついています。緑のラベルと、波を連想させる「Fuda」の特徴的な文字のラベルが可愛いので、食事と一緒に撮って写真映えしますよ！
原産国
ベトナム
アルコール度数
4.7％
日本での購入
ネットショップや輸入品販売店で缶・瓶ともに手に入ります。
まとめ
有名かつ日本人でも飲みやすく、手に入りやすいものをご紹介しましたが、いかがでしたか？
輸入品専門店などに足を運ぶ機会や、ネットショッピングのついでに一度買って飲んでみてはいかがでしょうか。その日の夜はベトナム料理で食卓を囲むのも異国に来たような気分で楽しいかもしれませんね。