日本料理に似てる?似てない?一度は食べてみたい「ソイガー」

朝ごはんに食べたいベトナム料理「ソイガー」のご紹介です。
「ご自宅でベトナム料理を作ってみたい!」という方にもおすすめですので是非読んでみてくださいね♪

もち米で作ったおこわの上に鶏肉を乗せたソイガーは、フォーやブンと並んで朝ごはんの定番です。
ベトナム語で「ソイ」はもち米を、「ガー」は鶏肉のことを意味しており、上に乗せる鶏肉は蒸したもの、焼いたもの、揚げたものなど調理法は様々。

味付け自体も、シンプルで食べやすいあっさり系から、魚醤の風味が効いた食べ応えのあるこってり系など、お店や家庭によってさまざまなバリエーションがあります。もち米は普通のお米よりも腹持ちがいいということで、時間のない朝食にぴったりだと国民に大人気です。

実はベトナムという国、学校も会社も始業が早いのが特徴です。商業施設は、都市部を中心に夜遅くまで営業しているところも増えてきたものの、ベトナムの民間企業のオフィスアワーは勤務時間は8~17時が一般的です。そしてご家庭のほとんどが夫婦共働き。

故に日本以上に朝の時間を家でゆっくり過ごす人は少なく、朝ごはんも通学・通勤の際に屋台で買って済ませる文化が浸透しているのかもしれません。

また、ベトナムの行事の中には、ソイガーを始めとするもち米で作ったおこわの料理が振る舞われるものがいくつかあります。

たとえば、ベトナムの旧正月や結婚式では鶏をまるごと一羽のせた赤いソイガーが振舞われます。
日本でも同じように、めでたい日には赤飯を食べる習慣がありますので、似た文化を感じますね。

ちなみに少し話は逸れますが、日本の赤飯は小豆を使うのに対して、ベトナムでは「ガック」というフルーツともち米を一緒に炊いて、赤いおこわを作ります。
ガックは、和名を「ナンバンカラスウリ」といいます。朱色っぽい色合いのトロピカルフルーツで、他のフルーツと比べての一番の違いはその栄養素のずば抜けた高さにあります。

βカロテンはニンジンの10倍、リコピンがトマトの約70倍、天然ビタミンE・ビタミンA ・ビタミンCはなんとオレンジの60倍と、すごいフルーツなんです。

もち米とピーナッツを一緒に蒸した「ソイガーダオフン」など、豆入りも人気です。あっさりしたものを食べたい日は蒸し鶏を、こってり系が恋しい日は濃いめ味付けの焼き鶏。揚げ鶏のソイガーを選べば、朝ごはんにぴったりと言えど何時でもおいしく食べられそうですね。